【橿原市・明日香村】「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に正式登録|構成資産と訪問前の確認

「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に正式登録されたというニュースを見て、「うちの近くだけど、実際どこのこと?」「何が変わるの?」と思った方は多いのではないでしょうか。

地域情報メディア『かしはら日和』でエリア担当ライターをしている、あゆむと申します。橿原市に住んでいるので、このニュースはわたしにとってもかなり身近な話です。まず場所のこと、それから正式登録で何を確認しておきたいか、という順番で整理したいと思います。

2026年7月26日、「飛鳥・藤原の宮都」は第48回ユネスコ世界遺産委員会で世界遺産一覧表への記載が正式に決定しました。この記事では、正式登録を踏まえて、対象となる19の構成資産のこと、そして世界遺産エリアに行ってみたいと思ったときに押さえておきたい点をお伝えします。

目次

まず「どこの話か」を押さえておきたい

「飛鳥・藤原の宮都」というのは、奈良県の橿原市・明日香村・桜井市にまたがるエリアのことです。橿原神宮前駅から自転車で回れる範囲もあれば、少し足を延ばす場所もあります。

わたし自身、橿原市内を車で移動することが多いので、このエリアの道や混み方は日常的に体感しています。「世界遺産」と言われると遠い話のようですが、地図で見ると橿原市の中心部からそう遠くない場所も多いです。

正式登録はいつ、どこで決まったのか

2026年6月6日、ユネスコの諮問機関であるイコモス(国際記念物遺跡会議)が「記載」の勧告を出しました。これは「登録を推薦する」という評価の中で最高ランクにあたるものです。

その後、2026年7月26日、韓国・釜山で開催された第48回ユネスコ世界遺産委員会で、「飛鳥・藤原の宮都」の世界遺産一覧表への記載が正式に決定しました。国内の世界遺産としては27件目、奈良県にとっても大きな節目となる登録です。

19の構成資産とはどんな場所か

対象となる19の構成資産は、大きく3つの分野に分かれています。以前から飛鳥エリアに来たことがある方なら、馴染みのある場所も含まれているはずです。

宮殿・官衙跡

飛鳥宮跡(伝飛鳥板蓋宮跡)・藤原宮跡など、天皇の宮殿や政府機関があった場所。古代国家の行政の中心地として機能していた遺跡です。

仏教寺院跡

飛鳥寺跡・山田寺跡・本薬師寺跡など。飛鳥時代に建立された寺院の遺構で、仏教が国家の礎に組み込まれていく過程を示しています。

墳墓(古墳)

高松塚古墳・キトラ古墳・石舞台古墳など。天皇や有力者の墓で、著名な壁画を持つものも含まれます。

20年かけて整えてきた登録への道筋

登録に向けた動きが始まったのは2006年ごろ。奈良県・橿原市・明日香村・桜井市による推進協議会が長年にわたって環境整備や推薦書作成を進めてきました。

2025年1月に政府がユネスコへ推薦書を提出し、その後イコモスによる現地調査を経て、2026年6月の「記載」勧告、そして2026年7月26日の正式登録に至っています。地元では随分前から話題になっていたこともあり、20年という時間をかけて、ようやく世界遺産登録までたどり着いたという感慨が地域全体にあるように思います。

エリアへのアクセス、車ならどう動くか

「行ってみたいけど、どこに車を停めればいい?」というのが、正直な最初の疑問だと思います。エリアが広いぶん、駐車場の場所はあらかじめ確認しておくと安心です。

明日香村はレンタサイクルが使いやすいエリアですが、車で来た場合は飛鳥駅周辺や石舞台古墳近くの駐車場が拠点にしやすいです。一方、橿原市内や藤原宮跡周辺は車で止めやすい場所が比較的分かりやすく、わたしは普段の移動ついでに立ち寄ることもあります。

公共交通機関でも思ったより動きやすいエリア

近鉄を使うと、橿原神宮前駅から大阪阿部野橋(天王寺)へは乗り換えなしで約40分、京都方面へも1時間ちょっとで行けます。意外にも、各方面からのアクセスは割とよいエリアです。

電車で来る場合は橿原神宮前駅を拠点にすると動きやすいです。明日香エリアへは吉野線で1駅の飛鳥駅が最寄りで、ここでレンタサイクルを借りれば無理のない範囲でまわれます。

世界遺産エリアを訪れる前に確認したいこと

正式登録後は、周辺の注目度が上がり、週末や連休を中心に混雑が増えることも考えられます。人気のある石舞台古墳や高松塚古墳・キトラ古墳は、混雑しやすい時間帯を避けて動くのが、ここ数年わたしが意識していることです。

  • 各構成資産の開館時間・休館日は施設によって異なるため事前確認を
  • 高松塚古墳壁画館・キトラ古墳壁画体験館は観覧に予約が必要な場合あり
  • 飛鳥駅周辺のレンタサイクルは繁忙期に台数が限られることがある
  • 明日香村は全域が古都保存法の対象で、開発が制限されているため景観が保たれている

構成資産以外にも、立ち寄りやすい場所がある

世界遺産の構成資産には含まれないものの、岡寺は季節の花が楽しめるとして若い世代にも人気があります。石舞台古墳から奥へ進むと棚田が広がり、時期によっては彼岸花が見られる場所もあります。

橿原市内には橿原神宮も近く、同じ日に複数スポットをまとめて動けるルートが組みやすいのも、このエリアの良さだと思っています。買い物ついでに立ち寄れる農産物直売所や道の駅も点在しています。

柿の葉寿司は道の駅や飛鳥資料館近くの店でも買えるので、帰りに寄りやすいですよ

この地でしか買えないものを知っておくと楽しい

エリア全体のお土産の選択肢がまだ少なめというのは、地元民として素直に感じるところです。ただ、地元民が真っ先に思い浮かべる「だんご庄」のきなこ団子は、賞味期限当日中のため持ち帰りに向いているとは言いにくいですが、その場で食べるなら別格のおいしさです。

柿の葉寿司は道の駅や飛鳥資料館近くの店でも手に入り、お土産にもなります。ブランドいちごの「あすかルビー」は季節限定ですが、見かけたら手に取る価値があります。

公式情報の確認先をひとつ持っておくと安心

世界遺産登録が正式に決まったことで、今後は関連イベントや新しい観光案内が随時更新されていく可能性があります。「飛鳥・藤原」登録推進協議会の公式サイト(asuka-fujiwara.jp)は、最新情報の確認先としてブックマークしておくと使いやすいです。

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公式サイトで構成資産19件の場所を確認

推進協議会の公式サイトに構成資産の地図と一覧があります。「19件と言われてもピンとこない」という方は、まず地図を見るだけでもイメージが変わります。

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行きたい施設の開館日と駐車場を調べる

高松塚古墳壁画館など、予約や整理券が必要な施設があります。当日動けるかどうかは、施設ごとのページで事前に確認しておくと無駄がありません。

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正式登録後の訪問はやや余裕をもったスケジュールで

世界遺産登録によって注目度が上がり、週末や連休は混雑する可能性があります。平日や午前中の早めの時間帯を選べると、ゆっくり動きやすいです。

正式登録後の今こそ、行き先を決めておきたい

2026年7月26日に正式登録が決まり、このエリアへの注目は今後さらに高まりそうです。週末に行くとなると、これまでよりも混雑する可能性はあります。近いうちに一度足を運んでみるなら、行きたい構成資産や駐車場、レンタサイクルの場所を先に確認しておくと安心です。

わたし自身、橿原市内に住んでいても、全部の構成資産をちゃんとまわったことはありません。せっかくこういうきっかけができたので、近いうちに改めて歩いてみようと思っているところです。

「近いうちに行ってみようかな」と思っている方は、まず公式サイトで地図だけでも見てみてください。19の場所が地図の上で見えてくると、ぐっとイメージしやすくなりますよ。

情報は更新時点のものです。最新情報は公式サイトもあわせてご確認ください。

この記事を書いた人

「かしはら日和」あゆむ

橿原市在住のあゆむです。地域情報メディア『かしはら日和』で、地域で暮らす人に役立つ情報を発信しています

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